年頭所感

2025年が始まりました。日本学校保健学会が設立されて71年目となります。本年11月28日~30日には、第71回学術大会が千葉にて開催されます。メインテーマは「教育としての学校保健を加速する」

昨年報告された児童生徒の不登校は34万6482人(2023年度)で、過去最多を更新しています。スクリーンタイムの増加と視力低下や身体活動の不足との関係が指摘されています。若年層のオーバードーズの問題も指摘されています。メンタルヘルスの問題で休職した教員が7000人を超えたという報告もあります。

そのような中、昨年開かれた第70回学術大会では「学校保健のグッドプラクティス」が集められ、学校保健の理論と実践の往還の場が設けられました。この経験を生かし、子どもたち、そして教職員の心身の健康とウェルビーングを守り育てるべく、学校保健を加速させたいと考えます。

2025年1月14日
一般社団法人日本学校保健学会理事長 植田誠治